2012年2月18日 設立記念公演
「~ベルギー・日本 春の奏楽~ 雅楽・ヴァイオリンとピアノ」
於:平塚市中央公民館大ホール(神奈川県)
特定非営利活動法人日本古典芸能雅楽普及会の設立記念公演が、2012年2月18日(土)、神奈川県の平塚市中央公民館において開催されました。この公演の出演者は、千葉県に本拠を持つ一般社団法人北之台雅楽会(現・公益社団法人北之台雅楽アンサンブル)と、ウィーン放送交響楽団のヴァイオリニスト、レヴァン・パガーヴァ氏、ベルギー・リエージュ王立音楽院のピアニスト、塚本直美氏という方々です。
演奏会に先立ち、先ず楽師・安齋省吾先生より、次いで河野太郎衆議院議員、さらに落合克宏平塚市長とご挨拶を賜り、最後に当法人理事長・中戸川君子が挨拶を述べて演奏会が始まりました。
楽師・安齋省吾先生 河野太郎衆議院議員 落合克宏平塚市長
第一部は、北之台雅楽会による雅楽で、曲目は左方舞楽「甘州」より始まりました。次いで管絃「双調音取」「賀殿急」と相次いで奏され、締めくくりは右方舞楽の「胡蝶」でした。
左方舞楽:甘州
管絃:双調 賀殿急
右方舞楽:胡蝶
20分の休憩を挟んで第二部は一転して洋楽です。ヴァイオリンとピアノによるクラシックの演奏。ドヴォルザークのソナチネ Op.100より始まりました。次にベルギー出身のウージェーヌ・イザイの「子供の夢」、次に同じくベルギー出身のアンリ・ビュータンの「夢」、「狩り」と続いて締めくくりはヨハン・シュトラウス・Jr.の「春の声」です。1曲ごとに、塚本氏による日本語の解説が入り、来場された聴衆も演奏そのものを楽しむだけでなく、背景となるヨーロッパの春の様子にも興味深げに耳を傾けていました。
ヴァイオリンとピアノ
第三部は、龍笛、笙とヴァイオリンによるコラボレーションが行われました。曲目は雅楽で最も有名な「平調越殿楽」です。演奏は残り楽の要素を取り入れるなどの工夫が施され、単に一緒に演奏するだけのものから、一歩進んだ形のものになっていました。この合奏は来場された聴衆の皆さんにも大変好評でした。
ヴァイオリンと雅楽によるコラボレーション:平調 越殿楽
演奏会終了後には、当法人の設立を記念したレセプションが行われ、森英介衆議院議員、福澤正人平塚商工会議所会頭等からもご祝辞を賜るとともに、今後の活動へのご期待も頂戴しました。
森英介衆議院議員 福澤正人平塚商工会議所会頭